Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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日米外交官交流計画――続編

(2011年10月14日)

日米外交官交流計画の参加者と共に。向かって左から私、ゲーリー・シェーファーさん、バイロン・ツァオさん、レイチェル・ブルーネット・チェンさん、アンドリュー・オウさん、レイモンド・グリーンさん

 日米外交官交流計画は、米国の外交官にとって非常に素晴らしい経験になっています。現在、このプログラムを「卒業」した米国の外交官4人が、日本各地で働いています。この4人が口をそろえ「日本の外交官と緊密な友好関係を築くことができ、それが今後の仕事にきっと生きてくる」と言っています。

 最初に紹介する「卒業生」は在沖米国総領事館のレイモンド・グリーン総領事。グリーンさんは、この交流プログラムに参加した米国の外交官第1号です。外務省の北米局で働き、さらにアジア局では東南アジア地域を担当しました。グリーンさんが外務省時代で一番思い出深いのは、当時のブッシュ大統領が小泉首相に贈呈することになっていた電動立ち乗り二輪車「セグウェイ」の試乗をしたこと。小泉首相のために日本語で簡単な取扱説明書を書くためだったそうです。

日パ関係を担当していた外務省時代のアンドリュー・オウさん(左から2人目)と、当時の同僚の皆さん

 次に紹介するのは、在日米国大使館政治部政務担当官のアンドリュー・オウさん。外務省では2008~09年にかけ、日本の対インドおよびパキスタン関係を担当していました。外務省には今もテニス仲間がいます。オウさんの懐かしい思い出は、自分と同僚のおやつを調達するため、外務省内のコンビニまでひとっ走りしたことと、外務省前の桜がきれいだったことなどだそうです。

 続いてレイチェル・ブルーネット・チェンさん。彼女の現在の肩書きは在日米国大使館の政治部安全保障政策課課長補佐。外務省では2009~10年にかけ、アジア大洋州地域政策課とアジア太平洋経済協力(APEC)室に勤務しました。彼女の懐かしい思い出は外務省で開いてもらった送別会での一幕。同僚たちが貯めた「ローソンポイント」を「リラックマ」の図柄がついたお皿と交換し、「もうすぐ生まれてくる赤ちゃんのために」とプレゼントしてくれたそうです。

広島で同僚とお好み焼きを楽しむレイチェル・ブルーネット・チェンさん

外務省時代のバイロン・ツァオさん(左端)と、よく一緒に食事に出かけた当時の同僚の皆さん

 4人目は在日米国大使館の広報・文化交流部で報道官補として働くバイロン・ツァオさん。このブログ(!)もそうですが、米国大使館の公式ウェブサイトは、ツァオさんが管理運営の責任者です。外務省では2010~11年にかけ、経済局APEC室、北米局、文化交流課で働きました。中国語を母語とするツァオさんは「昼ご飯を一緒に食べる会」をつくり、外務省の皆さんが中国語に磨きをかけるお手伝いをしました。外務省時代の懐かしい思い出は、同省の空手部での練習と、お昼休みに同僚と連れ立って霞が関界隈で安くておいしいレストランを探したことだと言います。

 最後に交流プログラムの「現役生」を紹介しましょう。外務省の国際報道官室に出向中のゲーリー・シェーファーさんです。とてもはりきっているようです。というのも外交官の道に進む前、シェーファーさんは日本で7年間、AP通信やブルームバーグのジャーナリストとして活躍していたからです。交流プログラムでの1年間を終えた後には、米国大使館の政治部に政務担当官として配属されることになっています。

 日米両国の外交官がこのプログラムで築き上げてきた関係のおかげで、両国政府は今後も困難な問題に立ち向かい、両国の協力関係をこれまで以上に強くできると私は確信しています。

ではまた次回。

ジム

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