Z Notes Blog by Jim Zumwalt
Z Notes Banner
TPP

(2011年12月2日)

11月12日にハワイのホノルルで開かれたAPEC首脳夕食会で野田首相を出迎えるオバマ大統領夫妻 (AP Photo/Charles Dharapak)

 このブログの読者の皆さんから、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉への日本の参加について、数多くのご意見が寄せられています。その中には多少の誤解もあるように見受けられます。そこでこの機会に米国の立場を簡単にご説明したいと思います。

 米国などTPP交渉参加国との協議入りについて日本が関心を持っていることを表明した野田佳彦首相の発表を米国は歓迎します。米国政府は米国連邦議会や米国内の利害関係者と協議する中、日本との話し合いに期待を寄せています。

 交渉参加を希望する国はTPPの高い基準を満たすとともに、個別の問題に対処する用意ができていなければなりません。米国はTPPがアジア・太平洋地域での貿易自由化と経済統合を促す原動力になると確信していますが、当初から、TPP交渉参加9カ国の仲間入りをするかどうかは日本自身が決断するものと考えてきました。

 読者の中にはTPPについての情報不足を指摘する声もあります。関心のある方は、米国通商代表部(USTR)が先日発表したTPPの大枠合意の内容(英文)をご覧ください。在日米国大使館のウェブサイトでも詳細な情報(英文)を提供しています。

ではまた次回。

ジム

COMMENTS

日本にとって、TPP参加にメリットがあるのかデメリットの方が大きいのかは正直わかりません。しかし、日本国民を代表してレベルの高いプロフェッショナルな議論を米国のような国とできる能力を持った人間が日本にいないことが日本国民にとっての不幸です。

TPPについての説明、ありがとうございました。民主党政権になってから、日本は米国に対して失礼な態度をとっているのではないかと危惧しています。 私は米国が大好きなので、もっと日本が仲良くしてくれたらいいのにって思っています。いつもたくさん助けてくれていることを、日本人はみんな知っているし、感謝しています。だから、いっぱいお礼を言いたいです。こんな日本なのに、いつもありがとうございます。

毎回、ズムワルト公使のこのブログを楽しく拝見しております。  在日各国大使館のホームページには、このようなブログはあまりないので、珍しくて毎回楽しく読ませて頂いております。  ズムワルト公使は、日本のことに大変詳しいので、貴ブログを読むと心和む思いがします。   今後も貴ブログを楽しみにしております。

ズムワルト様

 TPPは複雑な問題を含んでいますが、私としては、戦後の日本の発展は日米同盟とアメリカの援助なしには考えられなかったことであり、賛成したいのですが、難しい問題ではあります。ただ、ジムさんのブログに書かれている「TPPの大枠合意の内容」と「詳細情報」の日本語訳があると助かる日本人は多いと思います。

Embassy of the United States Embassy Main |  U.S. Citizen Services |  Visas |  Policy Issues |  State Department
Contact Us |  Privacy |  Webmaster