Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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どぜう鍋

(2011年12月9日)

 今年、野田佳彦首相は演説でご自身を「どじょう」になぞらえました。野田首相がこの例えで何を伝えようとしていたのか、理解できないアメリカ人もいました。日本の友人から聞いた話では、どじょうは川底の泥の中をすみかにしているため、野田首相は自分も派手な政治家ではなく、物事を成し遂げるために汗をかき、泥まみれになることもいとわない人間という比喩として使ったとのことでした。

 どじょうについて、このようにあまりありがたくない説明を受けたこともあり、私としてはどじょう料理を食べてみたいのかどうか自分でも決めかねていました。しかし2人の日本人の友人からどじょう専門店での夕食に誘われたので、挑戦してみることにしました。

 とても古風で上品な木造の店に着くと、店内に果たしてどんな「冒険」があるのか好奇心をそそられました。にこやかに出迎えてくれた着物姿の仲居さんに案内されて、途中に踊り場のある木の階段を上がり、小さな和室に通されました。友人たちが注文したのはこのお店特製の「どぜう鍋」。それからおつまみに焙ったどじょうの骨も。これがまたビールに良く合います。

 「どぜう鍋」が運ばれて来きたとき、正直に言うと最初はそれほどおいしそうには見えませんでした。鍋の中のこの小さな魚は茶色の泥と同じ色をしていました。でも一口食べてみたら、そのおいしさにビックリ。どじょうは私の好きなウナギ料理に少しだけ味が似ていました。

 飲み物はとりあえずビール。それから日本酒に切り替え、お酒が進むにつれ、どじょうがより味わい深くなってきたようにも思えてきました。その夜、私たちが「どぜう鍋」をどのくらいおかわりしたのか、私にはもう分からなくなってしまったほどです。

ではまた次回。

ジム

COMMENTS

今日のズムワルト公使のブログ「どぜう鍋」も素晴らしいですね! 野田首相が自分を「どじょう」になぞらえたことは、アメリカの人々には理解することが少し難しいかもしれませんね。 今の季節(冬の季節)、日本には「どじょう鍋」の他にも美味しい「鍋料理」が沢山あります。日本料理の専門店で挑戦してみて下さい。

ジム・ズムワルト様

 「どじょう鍋」を楽しまれたとのことですが、「肉のしゃぶしゃぶ料理」も今の季節は美味しいですよ! 日本通のジムさんのことですから、もう食べたことがおありかもしれませんね。 未だでしたら、一度挑戦してください。

ブログ、読ませて頂きました。今、ほのぼのとした気分です。ほっこりと暖かくて。これからもそんな気分に浸れるような記事、楽しみにしています。

 毎回、ズムワルト公使のこのブログを楽しく拝見しております。

 在日各国大使館のホームページには、このようなブログはあまりないので、珍しくて毎回楽しく読ませて頂いております。

 ズムワルト公使は、日本のことに大変詳しいので、貴ブログを読むと心和む思いがします。

 今後も貴ブログを楽しみにしております。

ジム様

わたしは毎日McDonald'sで食事をすませております。アメリカ人の友人が私のことを「アメリカ人よりアメリカ人だ!」などといわれております。ジム様、ドジョウを食されたなど「日本人より日本をごぞんじです、素晴しい!ありがとうございます。

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