Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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私の留学体験

(2009年5月8日)

ジム・ズムワルト(中央)と日本の高校の同級生たち(1973年)

 私が初めて日本に来たのは 1973年のこと。AFS(アメリカン・フィールド・サービス)の高校生交換留学生でした。横浜のとても親切なホストファミリーと生活し、東京都目黒区の東大駒場キャンパス近くの駒場東邦高校に通いました。わくわくする反面、ちょっぴり不安もありました。なぜかというと、10代だった私のカリフォルニアでの生活とは、何もかもが違うものに見えたからでした。

 最初、日本の生活に合わせることは、結構大変でした。朝食にご飯を食べ、ウールの制服を着て、電車で1時間半かけて学校へ通う毎日でした。でも、一番大変だったのは日本語の習得です。世界史の授業では、教室の前から4列目の席に座って講義を聞いていましたが、1時間先生の話を聞いても、いくつかの人名以外はさっぱり分からなかったことを今でも覚えています。アメリカの学校での成績はかなり良い方だったので、返ってきた世界史の最初のテストの答案用紙を見た時は、恥ずかしい思いをしました。100点満点で7点しか取れなかったからです。

 幸い、とても辛抱強い先生方から日本語の手ほどきを受けることができ、間もなく、友達もできました。書道の先生は特に親身になってくださり、とても励まされました。私のお習字はつたなくて、みんなと違うのは毎度のことでした。それでも、この先生は、書道への取り組みでの私の「独自性」と「創造性」を認めてくれました。この先生の授業のおかげで、日本語は下手でも自信がついたのです。

「アメリカ留学 EXPO 2009」のごあいさつ

 交換留学生だったあのころを思い出すと、私が日本で教わったのは外国語である日本語だけではなかったことに気付きます。新しい環境に順応したり異文化を理解することができるようになりましたし、どのような困難も乗り越えることができるんだ、という自信にもなりました。私は、日本での留学経験によって、日本について学び続けたい、と思うようになりました。このことは私の一生の努力目標ともいえます。

 来る5月16日(土)に、在日米国大使館の主催により、東京都港区の赤坂サカスで、「アメリカ留学EXPO2009」と銘打った留学フェアが開催されるそうです。当日は、高校生の交換留学やアメリカの大学に関する情報、また留学希望者の英語力判定試験についての情報を提供します。さらに、アメリカの音楽やコメディーのショー、アメリカを代表するフードショップの出店など、盛りだくさんのイベントを企画しています。その他、元大関のKONISHIKIさんやラッパーのVERBALさんの出演も予定されています。もちろん、私も参加します。会場で皆さんとお会いするのを、楽しみにしています。

ではまた次回。

ジム

アメリカ留学EXPO2009のサイトは、こちらをご覧ください。

COMMENTS

琢朗さんからのコメント:

僕は、今中学三年生で、来年アメリカに交換留学したいと思っています。今月AFSの留学試験を受けます。大使の日本の留学経験を読み、留学がどんなに素晴らしいことかよくわかり、絶対にアメリカへ留学したいと思いました。大使が、日本についてもっと学び続けたいという気持ちを持ったことに日本人としてうれしく思いました。アメリカ留学を通して、日本だけでは得られないことをたくさん経験し大きな人間になりたいと思います。

僕は私立の中高一貫校に通っていることもあり、これ以上親に負担をかけたくないため奨学金を希望しています。

よろしくおねがいします。

明弘さんからのコメント:

ズムワルド氏の意見に全く同じです。私は初めて米国に赴任しました。全く違和感を感じずにUSAスタッフと仕事をしております。赴任して1年6ヶ月経ちましたが、バックボーンをしっかり持っていれば、大学卒業後25年も使っていなかった私の下手な英語を懸命に聞き、そして理解する努力をしてくれます。

米国に住んで、素直に思うのは、正直にそして公平に皆に接することで、言葉の壁を越えて理解してくれる度量をUSAの皆さんが持たれているということです。 また、日本人が持っている礼儀と笑顔を持って接することをUSAの皆さんが快く迎えてくれてくれることです。

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