(2010年6月11日)

　先月、海上自衛隊・練習艦隊司令官の徳丸伸一海将補の訪問を受け、今年の海自練習艦隊の練習航海について話を伺いました。徳丸海将補は、海自練習艦「かしま」、同「やまぎり」、そして護衛艦「さわゆき」の３隻から成る練習艦隊を率いて世界一周します。海自隊員と乗組員の総勢約720人（新たな幹部候補生190人を含む）が、５カ月に及ぶ練習航海に参加します。

　徳丸海将補の説明によれば、この航海の目的は、洋上訓練を通じて幹部候補生たちのシーマンシップを育成することにあるそうです。さらに、未来の海自幹部としての精神面を磨くために、彼らを外国に触れさせることも目的のひとつです。最後に、訪問先の国々の海軍や国民との交流を通じ、相互理解や親善を促進したいと言っていました。

　この練習艦隊は５月26日に東京の晴海埠頭（ふとう）を出港し、６月８日にハワイの真珠湾に到着しました。次の訪問地は私の地元のカリフォルニア州で、その後はパナマ運河を通って米国東海岸の港湾都市ボルティモアを訪れます。さらに、ヨーロッパ、中東、インドネシア、中国、そして韓国と回り、日本に帰国するのは10月になります。

　うれしいことに、海自練習艦隊は、私が生まれ育ったサンディエゴにも立ち寄る予定だそうです。私は幼いころ、姉たちと一緒に父に連れられ、サンディエゴに寄港中の海自艦を見学にいった時のことをはっきりと思い出すことができます。言葉は通じませんでしたが、あの日会った海自艦乗組員のひとりが、自分の帽子を姉にかぶらせ、一緒に写真を撮ってくれました。とても誇らしく感じました。今回の海自練習艦隊の自衛官や乗組員の皆さんにも、サンディエゴ市民との交流や地元の温かいもてなしを経験する時間があればいいと願っています。

ではまた次回。

ジム