(2011年11月29日)
「早く全部食べちゃいな。麺がノビちゃうから…」。私が高校生の時に交換留学生として日本に留学し、その当時お世話になっていたホストファミリーの「お兄ちゃん」からこんなふうにせかされたことは今でもよく覚えています。そのころの私はまだ十代。お兄ちゃんには何度も夜食のラーメンを食べに連れていってもらい、これが私にとっては大の楽しみでした。私の好みはアッサリ系のシンプルなラーメン。もっとも、たまには気分を変えてみそラーメンにすることもありましたけど…。お店で出てくる麺とスープは、いつも湯気が立ってアツアツの状態でした。
私は、いつもどんぶりの中のつゆと麺を吹いて冷ますのに必死。お兄ちゃんはというと、ラーメンを丸のみする勢いで完食しています。そんなわけで、お兄ちゃんにはいつもせかされていました。「ラーメンは麺が伸びないうちに食べちゃうのがいちばんウマイんだ」そうです。けど、どんなにシッタゲキレイされても、メチャクチャ熱いスープをすすって飲み込むなんて私には到底無理でした。
数年前、麺がざるに別盛りの「つけ麺」に出合った時はうれしかったものです。麺をざるから一口分ずつ取り分けてスープに浸し、それから口に運んでのんびりと味わう。こんなラーメンの食べ方は、私のようなネコジタの人間にぴったりです。これなら、ゆっくりと好きなだけ時間をかけて食べられます。
つけ麺を味わうたびに「ラーメン食道楽」の道へと私を導いてくれた優しいお兄ちゃんのことを思い出します。
ではまた次回。
ジム
ジムさん
何気ない題材にジムさんのお人柄がよく表れていて、心に響くものがありました。 ジムさんのブログがずっと続くことを願っている人は多いと思います。
ジム様
わたしもこのブログが続くようねがっています。 平和であることがあたりまえに鈍化している日本の世代のみなさんにもささやかな幸せが積み重なって幸福・平和の環が拡がるよう祈念するばかりでございます。ありがとうございます。
ズムワルト様
「つけ麺」にも、「ざるソバ」から「讃岐うどん」まで色々な「つけ麺」がありますが、私は「讃岐うどん」を推奨します。 日本で最も「うどん」で有名なのは、四国の香川県です。香川県のうどんを「讃岐(さぬき)うどん」と言います。 香川県は最近「うどん県」と称しているほど「うどん」で有名です。
ジムさんも、ぜひ一度「讃岐うどん」に挑戦して下さい。